一人親方が知っておきたい資産運用!お金は育てる!守るべき6つのルール

一人親方が知っておきたい資産運用の方法についてお伝えします。約11年間ライフプランナーとして多くのお客様の相談を受けてきた私がもっとも質問が多かった「貯蓄の方法」について、この低金利時代でもしっかり資産形成をするための守るべき6つのルールをご紹介したいと思います。どうやってお金を貯めればいいの?「何に預ければいいのかわからない…元本割れが恐い…まとまったお金が無いけど…」そんな疑問にお答えしたいと思います。

考え方一つで変わる資産運用の方程式

①資金3分法の考え方を知る

お金は大きく分けると3つの目的に分類されます。

まず一つ目は、短期(10年以内)に必要になるであろうお金(住宅費、教育費、車の買い替え、家電製品の買い替え、冠婚葬祭費など)すぐに現金化できるように、利息を付けて増やす目的ではなく近い将来必ず使う目的なので、銀行預金や定期預金というイメージです。

二つ目としては、中期(10年~20年)に必要となるであろうお金(家の修繕費、大学の学費、車の買い替え、家電製品の買い替え、親の介護費用、冠婚葬祭費など)、必要かは定かではないが、中期的に備えるお金なので物価の上昇(インフレ)に対応できるように預金ではなく、株式、投資信託、変額保険などを活用して貯める目的ではなく増やすことを考えていきます。

3つ目としては、長期的(20年以上先)に備えるお金ですが、どちらかというと遺族に残すことも考えたお金(老後生活費、介護資金、孫への援助資金、相続税対策資金)ですので、変額終身保険(終身以降型変額保険)、株式、投資信託などを活用していきます。

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②世界経済情勢を知る

一番のポイントは、今後の人口増加推移です。

【国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集(2017年改訂版)】によると大国アメリカは、現在約3億2千万人の人口ですが、2050年には約3億9千万人と増加する見込みです。

現在注目されている、新興国からはインドが約17億人と現在の約1.24倍まで増加する見込みです。その他、ナイジェリア、インドネシアなども軒並み増加傾向です。

しかし日本はどうでしょうか。現在、1億2千万人いる人口が2050年には約1億人とかなり減少傾向の予測です。ここから見えてくるのが、GDP(国内総生産)と株式の関係で、人口が、増えてGDPが成長してくると株式市場にも大きく影響を及ぼします。

世界株式は、人口の増加に伴い株価を上げてきているのに対し、日本の株価は1980年からみるとそこまで大きな成長は見えません。過去のデータから将来を見据えた時にお金が集まり、投資先として選ばれるのは自ずと外国株式や新興国株式が強いと予測されます。

③投資信託の仕組みを知る

その名の通り、資産(お金)を信じて託すという意味ですね。

投資信託の中身は、国内株式、外国株式、新興国株式、国内債権、外国債権、海外REIT(海外不動産)、国内REIT(国内不動産)、預金、などから資産配分を考えて(それぞれの資産を安全面を考慮して配分)商品化されています。

自分では、何を買っていいのか?いつ買ったらいいのか?また、どのタイミングで売ったらいいのか?などわからないので、運用のプロであるファンドマネージャーに運用をお任せするのです

ただ、ここで忘れてはいけないのが手数料です。ファンドマネージャーも人ですから雇い賃がかかります。それが信託報酬(管理手数料)ですね。これは、商品や運用会社によって異なりますのでよく精査する必要がありますね。

最近では、ネット証券であれば口座開設が無料だったり、AI投信といった人工知能が代わりに株式銘柄や資産配分を行なってくれる商品も、続々と出てきています。まだまだ問題も多いようですが…。

例えば、資産に対して年率1%の管理手数料がかかる場合、1%以上の利回りが出ないと赤字という事ですよね。普通預金の金利を考えると手数料はバカにならないことがわかります。できる限り、手数料は抑えた運用を考えたいものです。

④投資のリスクを知る

リスクと聞くと皆さん悪いイメージを持つのではないでしょうか。お金が減る的な…。

実は、投資のリスクとは、『増える』か『減る』かわからない価格のブレ、『不確実性』をリスクと呼んでますので、『増える』こともリスクとなります。

誰しも大きくお金を増やしたいと考えますが、大きく増やせる可能性があるものは同じくらい減ることもあると思っていいでしょう。俗に言う、ハイリスク・ハイリターンというやつです。リターンが小さいものは、その分減るリスクも少ないという事ですね。
自分の投資する目的や使う用途に応じて、慎重に選ぶべきでしょう。

⑤定額投資の魅力を知る

投資には、二つの種類があります。

一つ目は、一括投資です。これは、その時の株価や債権価格、利率などで一括して現金から資産を買い換えるので、あとはその資産が上がればプラス、下がればマイナスとなるので出口勝負の商品ですね。この場合、安い価格でたくさん買い、価格が上昇した時に売るとメリットがある買い方ですね。

二つ目としては、定額投資です。月々決めた定額で、株式や債券などをその時の価格で買えるだけ買っていくという方法です。この方法を『ドルコスト平均法』といい、価格が高いときは購入数量が少なく、安いときは購入数量が多くなります。この仕組みを使って長期的に購入を続けていくと、一括で同額を投資した場合と比べて、多く株式や債券を購入できるというものです。

投資には、価格+量を買うという視点を持つことが大切だということですね。

⑥長期投資が原則

『時間』と『利回り』を味方につけることがすごく重要になります。

ここでいう『時間』とは、65歳まで3,000万円貯めたいと目標設定した時に、例えば運用利回りが3.0%(年複利)だとします。

25歳からスタートした場合、毎月約3.3万円(定期預金の場合6.2万円で達成)で達成できる計算となります。
これが、50歳からスタートすると毎月13.3万円(定期預金の場合16.6万円で達成)掛けないと達成できません。
よく考えると非常に効率が悪くなることがわかります。

少ない掛け金でも、時間をかけて複利の効果を活用すると効率良くお金が貯まることがわかりますね。

※複利とは・・・利息分を含めて増えた分にまた金利を掛けていく方法で雪だるま式にお金を増やす方法。

※単利とは・・・利息分は考えずに元金にのみ金利を掛けて増やす方法。

【参考】72の法則

「お金を2倍に増やすには何年かかるのか?」の目安を簡単に計算できるものです。

72÷年利(複利)%=2倍になるまでの必要年数 ※普通預金の金利0.001%だとすると、なんと72,000年かかる計算です。ちなみに、金利3%だと24年間という事になります。

まとめ

この世の中には、様々な投資があります。

不動産投資・仮想通貨・FX・金などなど・・・しかしながら短期で収益をあげようと思えば思うほど、価格変動リスクがあって大損をしてしまう可能性が高くなります。

今回、私がご紹介した6つのルールを最低でも守ったうえで投資ができれば大きく資産を減らすことなく安心して将来の長期資産を形成できるのではないでしょうか。

目先の利益ではなく、コツコツと時間をかけて金利を味方につけて、根気強く積み上げていく運用。
それは将来、きっと皆さんの生活・人生を経済的な面から支えてくれると私は信じています。最後まで読んでいただきありがとうございました。

【参考記事】金融庁のホームページ引用:資産運用シミュレーション

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一人親方の教科書ブログサイト 一人親方労災保険連合会 代表理事 ~一人親方労災保険コンサルタント~ 2012年から特別加入団体の運営に携わり、3団体の代表者として2024年3月まで従事、その後2024年4月より更なる会員サービスの向上と規模拡大のため独立し一人親方労災保険連合会を立ち上げ現在に至る。 【サイト運営方針】 手に職を武器に建設業の前線で働く一人親方様が安心して仕事に従事できるよう、正しい知識や有益な情報提供を行う。 【一人親方労災保険連合会 公式サイト】 https://oyakata-plus.jp